秘密裏に消される文化人…中国のウイグル弾圧はあまりに卑劣だ
今月開かれた中国の立法機関、全国人民代表大会(全人代)の期間中、中国共産党側はウイグルジェノサイド(集団殺害)を否定する主張を繰り返していた。新疆ウイグル自治区の王明山党副書記は記者団に対し「ウイグルで文化の大虐殺が行われているという報道は全くの噓だ」「言葉の使用は保障されているし、文化も尊重されている」と主張したが、その主張こそ噓八百だ。
例えば、2001年にウイグル自治区内の大学を卒業した私は、小学校から全ての学校教育をウイグル語で受け、中国語の授業は週に数時間の1科目に過ぎなかったが、現在、ウイグル語での学校教育は全て廃止になっている。不満を抱く者は過激思想のレッテルを貼られ、容赦なく弾圧される。
17年以降はウイグル文化人に対する大粛清が行われており、中国側から流出した内部資料などによると、400人以上の著名な知識人が強制収容され、行方不明になっている。
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https://www.sankei.com/article/20240331-MUC3TII5FNJ6FM57MLP4YGRXFQ/photo/2L3F32B3YBICLD5EENBNGMEC4A/