第六回世界ウイグル会議代表大会
第6回世界ウイグル会議代表大会
世界ウイグル会議(WUC)は11月12日、ドイツのミュンへンで開催された第六回総会を成功裏に終了しました。11月10~12日の間、100人を超える代表が18か国から集まり、憲章を改正し、今後数年間でWUCが最も効果を上げるための方向性について話し合いました。国際社会でウイグル問題をさらに効果的に取り上げるための戦略を練り上げる議論であり、さらに、新たな指導部も選出されました。
公開の開会セレモニーでは、来賓とともにウイグルコミュニティの面々が一堂に会しました。来賓には欧州議会議員(MEP)やドイツ中央政府の議員、バイエルン州政府の政治家、学者、市民社会や人権NGOの代表などが含まれ、ウイグルの大義への支持や団結、助言を表明する演説を行いました。
会議2日目には、組織内のいくつかの重要なポジションの選挙が行われました。長年ウイグルのために活動し、WUCの共同設立者でもあるドルクン・エイサ氏が総裁に選ばれ、オマル・カナット前副総裁が執行委員会会長に選ばれました。さらに、前総裁で長年のウイグル活動家であるラビア・カーディル氏を名誉職とし、その比類なき貢献を称えました。
新総裁としての就任演説の中で、ドルクン・エイサ氏は亡命中のウイグル族の団結の精神や、明確なモラルを持って話すというWUCの責務を強調しました。自由や正義を尊重するあらゆる市民社会や政府と緊密に連携していくことを約束し、いつの日かウイグル人が民主的権利や自由を勝ち取るという固い信念を示しました。
さらに、5人の副総裁を選ぶ選挙も行われました。ペルハット・モハメド氏(ドイツ)が副総裁として再任され、エルキン・エクレム氏が新たに副総裁の地位に就きました。他にも計18の役職が任命され、今後4年間、組織内の様々な立場で活動していくことになります。選任された人物や役職の一覧は以下に掲載されています。
また国連の世界人権宣言、およびそこに記されているすべての権利の根本精神、目標達成のための純粋に平和的で非暴力的な行動を追求する根本原則に対するWUCの取り組みに焦点を当てた決議もいくつか採択されました。
3日目はいくつかのグループに別れ、支援運動の手法や組織としての優先事項などについて、さらに開かれた議論が繰り広げられました。これらの会合ではすべての代表者が意見を述べ、各傘下組織の活動の焦点や手法、WUCが全体としてすべきことなどについて提案が出されました。
閉会セレモニーではウイグル文化にスポットを当て、「ロンドン・ウイグル・アンサンブル」のメンバーによる演奏や、伝統舞踊、詩の朗読などが披露されました。今回の会議では、WUCがこれからもウイグル人を保護していく姿勢を示すとともに、世界中のウイグルコミュニティのメンバーが共通の文化や遺産を共有することができました。
世界ウイグル会議は民主できな選挙で選出された新しい指導部は
以下の通りです。
世界ウイグル会議顧問:カフリマン・ホジャムベルディ(カザフスタン)、リザ・セメディ(カザフスタン)、トルスン・イスラム(キルギズスタン)、セイト・タランチ(トルコ)
世界ウイグル会議総裁:ドリクン・イサ(ドイツ)
世界ウイグル会議副総裁:エルキン・エクレム(トルコ)
パルハト・ムヘンメト(ドイツ)
世界ウイグル会議執行委員長:オメル・カナト(アメリカ)
副委員長:セメト・アブラ(ノルウェー)
エルキン・エフメト(カザフスタン)
世界ウイグル会議監査部長:アブレキム・イデレス(アメリカ)
副部長:ポラト・サイム(オーストラリア)
パルハト・ヤクフ(ノルウェー)
世界ウイグル会議スポークスマン:ディリシャト・レシテ(スウェーデン)
世界ウイグル会議秘書官:エルキン・エメト(トロコ)
世界ウイグル会議内務委員会主任:アムティ・コクトルコ(トルコ)
世界ウイグル会議難民委員会主任:メメト・トフティ(カナダ)
世界ウイグル会議中国事務委員会主任:イリシャト・コクボレ(アメリカ)
世界ウイグル会議宗教事務委員会主任:トルグンジャン・アラウドン(ドイツ)
世界ウイグル会議基金主任:アブドジリリ・エメト(ドイツ)
世界ウイグル会議宣伝委員会主任:エルキン・エズム(ドイツ)
世界ウイグル会議女性委員会主任:アマングル・エズズ(ドイツ)
世界ウイグル会議研究委員会主任:エニワル・エフメト(ドイツ)
世界ウイグル会議人権委員会主任:ズバイラ・シェムシディン(アメリカ)
世界ウイグル会議教育委員会主任:ディリヌル・カスモワ(カザフスタン)
世界ウイグル会議文化委員会主任:ゼイニディン・トルスン(オランダ)
世界ウイグル会議青年委員会主任:ゲユル・クルバン(ドイツ)
世界ウイグル会議環境委員会主任:エニワル・トフティ(イギリス)
世界ウイグル会議出版委員会主任:アブドジリリ・トラン(トルコ)
世界ウイグル会議東アジア太平洋地域全権代表:イリハム・マハムティ(日本)
世界ウイグル会議キルギズスタン全権代表:ロズメメトハジ(キルギズスタン)