ウイグル問題で初めてとなる米外交委員会決議案497が下院通過

RFA 2007年9月18日

ウイグル問題で初めてとなる決議案が米下院外交委員会に提出されたのは2007年6月26日のことでした。決議案は、ウイグル民族運動のリーダ、世界ウイグル会議の主席ラビア・カーディルさん家族とカナダ国籍のウイグル人フセイン・ジェリル氏の身柄の即時釈放を訴え、中国のウイグル人に対する文化、言語、宗教面での迫害を止めるように訴える内容でした。決議案では中国に対して次のようなことが要求されていた:

『中華人民共和国は
(1)新疆ウイグル自治区の文化的、言語的、宗教的な諸権利を認識し確実なものとするべきである。
(2)収監され、または自宅軟禁されているラビア・カーディルの子女を即時に釈放し、またラビア・カーディルの家族各員への嫌がらせと脅迫を停止すべきである。 
(3)カナダ市民フセイン・ジェリル氏を即時に釈放し、カナダ在住の家族と再び合流することを許すべきである。』

米下院は9月17日、中国にラビア・カーディルさん家族とカナダ国籍のウイグル人フセイン・ジェリル氏の身柄の即時釈放、そして、ウイグル人に向けられている文化的、言語的、宗教的抑圧をやめるように訴えている決議を通過した。

決議の採択にあたって、アメリカ民主党議員クリストファースミス氏は、2005年に米国に亡命する前に6年間監獄に収監されていたラビア・カーディルさんの人権活動を高く評価した上で、彼女の家族に対する「報復キャンペーン」を止めるように中国に訴えた。

http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/tepsili_xewer/congress-uyghur-20070918.html