ウイグル族1万人受け入れを カナダ下院、政府に要請

ウイグル族1万人受け入れを カナダ下院、政府に要請

【ニューヨーク時事】カナダ下院は1日、中国当局による新疆ウイグル自治区の少数民族ウイグル族に対する人権侵害が続いているとして、第三国に逃れたウイグル族ら1万人をカナダで受け入れるよう政府に求める動議を全会一致で可決した。カナダメディアなどが報じた。

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 動議は政府に対し、受け入れ計画を5月までに策定するよう要請した。法的拘束力はないが、フレーザー移民・難民・市民権相は声明で「カナダは常に保護を必要とする人々を助けるために自らの役割を果たす」と前向きな姿勢を示した。
カナダ下院は2021年、ウイグル族が「ジェノサイド(集団虐殺)の対象となっている」と認定する動議を可決している。カナダ政府は、22年の北京冬季五輪・パラリンピックも人権侵害を理由に外交ボイコットの措置を取った。