カシュガルでウイグル人に対する結婚証明書の発行を一時禁止

RFA 2008年5月15日

カシュガルでウイグル人に対する結婚証明書の発行を一時禁止していることが分かった。事情を知っている人たちがカシュガルからRFAに寄せた情報によると、 現地の結婚手続き担当部署では、結婚を希望するウイグル人に対して6月1日までに手続き(結婚証明書の発行)を停止しており、何時再開されるかについては6月1日以降に別途通知するとしているという。

これまでに、中国本土への強制連行に同意し、最低でも2年間中国本土での労働にかかわった経歴のないウイグル人女性に対して結婚証明書を発行しないことを決めていた地方もあったが、結婚証明書を発行しないことが実施されたのは今回のカシュガル市が始めてだ。

この情報の正確さについてカシュガルの関係部署らの反応はまだつかめない状況だが、RFAの取材に応じた事情を知っているウイグル人女性(カシュガル在住 、身の安全上名前は公表したくない)は、「結婚を希望するウイグル人に対して結婚証明書が発行されていないのは確かだが、その理由は分からない」と話した。

ウイグルの場合、イマーム(礼拝など様々な宗教行事を指導する宗教知識人)がニカを唱える(イスラムのルールに従って、大衆の前で男女の同意を確認し、婚礼を行うこと)ことなしでは結婚の成立が認められないのだが、中国当局の法律・規則では結婚証明書なしでニカを唱えることが禁じられている。(結婚証明書なしでニカを唱えたイマームは厳しく裁かれる。)

(後略)

http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/uyghur/qeshqerde-toy-xeti-05152008175845.html