強制中絶が中止に追い込まれ、孫さんは無事に生まれましたが・・・

RFA 2009年10月29日

グルジャ市ダダムトゥ村ノガイトゥ集落に住むトルスンジャン・ヘセン氏が2009年7月2日に「国家の分裂を図った」との疑いで逮捕されたことが分かった。

トルスンジャン・ヘセン氏は去年、妊娠中の娘アリズグリさんに対する強制中絶に反発し、生まれてくるはずの孫さんを救うために政府や警察当局と対立して注目されたことがあった。海外ウイグル人組織やアメリカ議会議員らの(中国当局に対する)働きかけの結果、アリズグリさんに対する強制中絶が中止されていた。

注: RFAの2009年2月13日の報道によると、アリズグリさんは2009年2月8日(日曜日)に男の子を無事出産した。一家は、生まれる前に何回も死刑に直面していたこの子に「ウミッド(希望)」という名前を付けた。

しかし、その後は、中国当局がトルスンジャン・ヘセン氏に対する監視と報復を開始した。警察当局はトルスンジャン・ヘセン氏を連続的に尋問し、アリズグリさんの強制中絶に関する情報を海外に漏らした「犯人」を告白するよう強要していた。一方で、村の政府当局も彼を敵視し、土地所有権の侵害や日常の農作業の妨害行為などを繰り返していた。

RFAが入手した情報によると、トルスンジャン・ヘセン氏が逮捕される前に、一家は彼に「国家の分裂を図った」との疑いがもたれているという内容の通知を当局から受けていたという。彼は今、イェンギハヤット刑務所に投獄されており、11月中にも判決が言い渡される見通しになっているという。

現在、当局側も家族側も、彼の具体的な逮捕理由について答えることを拒否している。

http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/tepsili_xewer/arzigul-dadisi-tutuldi-10292009202411.html