ウルムチ大虐殺事件、ウイグル人1500人以上が射殺

海外の中国人(漢人)のニュースサイト「博訊網」は、2010年1月30日、中国の関係機関から入手した情報として、「7.5ウルムチ事件」当日に現場で射殺されたウイグル人は1500人を超えるとの情報を報道した。この報道によると、現地の武装警察当局はウルムチでデモが行われるとの情報をデモの三日前に入手し、デモが行われるとされていた現場周辺で鎮圧の準備を整えていた。

しかし実際には、当局の予想と裏腹にデモは別の場所で行われた。武装警察は実際にデモが行われた現場についての情報を入手したものの、鎮圧命令が遅れて出されたためデモ現場には2時間遅れて到着した。

この報道では、中国の関係機関から入手した情報であることを強調し、次のように伝えている:「完全武装した武装警察隊は現場を包囲し、現場周辺の通りの出入り口を占拠し、ウイグル人を無差別に一斉射殺した。」更に、数千人もの武装警察隊は短期間で現場のウイグル人を大量虐殺してから、すぐに軍のトラックを使用し死体を運び出し、現場を水で洗ってきれいに片づけたという。

この報道によると、「博訊網」の記者に情報を提供した情報源は、ウルムチ事件で死亡した漢人の数は政府の発表とほぼ同じであると指摘すると同時に、事件当日に射殺されたウイグル人男女の数は1500人を超えることを明らかにしたという。

中国当局は、ウルムチ事件で漢人住民だけが被害に遭った(200人近くが死亡、1000人以上が負傷)ことを主張していた。しかし、デモ参加者や事件を目撃した証言者たちは中国軍がウイグル人デモ隊に向けて発砲し、大量のウイグル人を無差別に拘束したと主張している。世界ウイグル会議は、ウルムチ事件以来の無差別拘束で拘束されたウイグル人が一万人を超えると見ている。

http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/qisqa_xewerler/xitay-urumqi-qirghini-01302010222112.html

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