ウルムチ事件当日に空から落ちてきた銃弾に当たり負傷したウイグル人アディル氏が拘束され、消息不明

RFA 2010.05.07 | 翻訳・掲載:2010.05.14

中国当局は、2009年7月5日に発生したウルムチ事件当日に空から落ちてきた銃弾に当たり負傷したウイグル人アディル・アブラ氏を拘束し、未だに彼の消息を明らかにしていない。彼は、2009年8月中旬に拘束されたが、現在生きているのか死んでいるのか、生きているならば何処で拘束されているのかは不明。

RFAが信頼性の高い情報筋から入手した情報によると、アディル・アブラ氏はカシュガル地区カギリック県出身で、ウルムチのある自動車修理店で働いていた。ウルムチ事件発生当日に、修理店で仕事をしていた彼が空から落ちてきた銃弾(武装警察がウイグル人デモ隊に向けて発砲した銃弾)に当たり負傷した。彼はその後、負傷した腕のせいでウイグル人の一斉拘束を行っている武装警察に拘束されてしまうことを恐れ、(病院に行かず)ウルムチから地元のカギリック県に戻った。

彼は、地元のカギリック県に戻ってから負傷した腕を治療するために病院に行ったところ、警察当局に拘束された。RFAが信頼性の高い情報筋から入手した情報によると、警察当局に拘束されて以来アディル・アブラ氏の一切の消息が消えており、現在生きているのか死んでいるのか、生きているならば何処で拘束されているのかなどは誰にも分からないという。

http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/qisqa_xewerler/izdereksiz-yoqalghan-uyghurlar-05072010182445.html