「不公正な裁判で多数のウイグル族に死刑判決」 アムネスティが中国を批判

産経新聞 2010.05.27

国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(本部ロンドン)は27日、2010年版の年次報告を発表、中国新疆ウイグル自治区で09年7月に起きたウイグル族による大規模暴動の際の中国政府の対応について、公正さを欠いた裁判で多くのウイグル族に死刑判決を出し、9人の死刑を執行したなどと批判した。

同報告の中国担当者は「暴動以降、ウイグル族の宗教(イスラム教)活動や言語教育に対する中国政府の規制が強まっている」と語った。

同報告は、中国では「数十年にわたりウイグル族に対する差別や社会的な排斥」が存在したにもかかわらず、当局はウイグル族の活動家らに暴動の責任を負わせたと非難。当局は数百人の身柄を拘束、そのうち数十人は昨年末時点で行方が分からないとした。(共同)

http://sankei.jp.msn.com/world/china/100527/chn1005271333004-n1.htm