ウルムチ事件の拷問死に関する情報を外部に漏らしたお兄さんの代わりに人質にされていたウイグル人が9カ月ぶりに釈放

RFA 2010.06.19 | 翻訳・掲載:2010.06.25

ウルムチ事件直後の一斉拘束で拘束されたウイグル人青年ショヒラット・トルスン氏が、昨年グルジャのコルガス県で拘束中に拷問死していた。

彼の拷問死が国際社会に知られてから、中国当局はこの拷問死に関する情報外部に漏らした「犯人たち」の洗い出しと拘束運動を開始し、アブドゥサラム・ナスル、ハジ・ムハメット、アブドゥルケリム、アブラット・アブドゥレシット、ペリハット・ヤクップ、ゲニ・イスライル、アニワル・イスライルなど20人近くのウイグル人を拘束していた。彼らのほとんどが数カ月後に釈放されたが、ショヒラット・トルスン氏の拷問死に関する情報を外部に漏らし「国家機密漏洩罪」を犯した「主犯」とされ指名手配されたエリシデン・イスライル氏の身柄を拘束できなかった警察当局は、エリシデン・イスライル氏の弟であるアニワル・イスライル氏をお兄さんの代わりに拘束し、9カ月以来人質にしていた。

アニワル・イスライル氏の妻で、カザフスタン国籍を持つアスヤさんが先週RFAの取材に応じて、一家を襲った悲劇を告発し、夫を救出するために国際社会に助けを求めていた。

それから数日が経った今日は、アスヤさんがRFAの記者に対して、中国当局が夫のアニワル・イスライル氏を昨日の午後に釈放したことを明らかにした。アスヤさんによると、本日は9カ月ぶりに夫と電話で話ができたという。アスヤさんによると、電話では夫が無事であることを確認できたが、どのような条件或いは説明付きで釈放されたのかなどについてはまだ分からないという。

これまでの情報では、ショヒラット・トルスン氏の拷問死に関する情報を外部に漏らしたとして拘束されたウイグル人のうち、アブドゥサラム・ナスル氏が今でも監獄にいることが分かっている。

http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/qisqa_xewerler/enwer-israil-qoyuwetildi-06192010214429.html