中国当局、ウルムチ事件関連で拘束されたウイグル人たちに大量の塩水を飲ませて拷問

RFA 2010.09.01 (一部抜粋) | 翻訳・掲載:2010.09.07

RFAに寄せられている複数の情報によると、中国当局が昨年7月5日に発生したウルムチ事件関連で拘束・逮捕されたウイグル人たちに対して様々な残虐且つ致命的な拷問を加えていることが浮上しつつある。

最近ウルムチから海外に出たばかりで、家族の身の安全のために名前を公開しなかった一人のウイグル人看護師がRFAに情報を寄せてくれた。この看護師は、自身がウルムチのある病院で勤務している間に、ウルムチ事件後に一定期間拘束され釈放されてから全く同じような症状を訴えてその病院に運ばれてきた多数のウイグル人青年の治療に携わったことを明らかにした。そして、病院の検査によりそのウイグル人青年ら全員が塩酸中毒されていたことが判明したと証言した。

この看護師によると、そのウイグル人青年らのほとんどが腎臓、心臓、肝臓などの内臓器官の機能が壊れており、水分不足によって体全体が極めて弱っていたため、治療しても回復できず死んでいく人も少なくなかったという。この看護師が把握した情報によると、そのウイグル人青年らの全てがウルムチ事件後に一定期間拘束されてから釈放された青年たちであり、拘束中には強制的に大量の塩水を飲まされて拷問されていた。

RFAがウルムチに住むウイグル人住民らから入手した情報によると、警察当局が拘束されたウイグル人青年らに塩水を飲ませて拷問したことは、ウイグル人社会で強い議論を引き起こした問題の一つとなっているという。

アメリカにある団体「労改基金会」の代表ハリー・ウー氏(漢人)はRFAの取材に対して、中国当局がウルムチ事件で拘束されたウイグル人青年らに塩水を飲ませて拷問したことについて、「大量の塩水を飲ませると拘束者の内臓器官が強い被害を受け、死亡に至る場合もあります。しかし、この方法では拘束者の体に拷問の傷跡が残りません。中国当局は、拷問の証拠を残さないことを狙ってこの方法を選んだでしょう」と指摘した。

http://www.rfa.org/uyghur/programmilar/insan_heqliri/5-iyul-tutqunliri-09012010184028.html