7.5ウルムチ大虐殺事件後に失踪させられた人々(その14)

RFA 2012.06.20 | 翻訳・掲載:2012.07.05

2009年7月5日のウルムチ事件後に警察に連行されたまま失踪してしまったウイグル人の一人は、カシュガル出身のアキバル・トゥルスン氏である。彼のの奥さんがRFAに明らかにした情報によると、アキバル・トゥルスン氏は当時、ウルムチ市内のラビア・カーディルデパートのすぐ近くに大型の洋服販売店を経営していた。2009年10月20日の午後1時頃に、彼の洋服販売店に二人の警察がやってきて、「ちょっとだけ確認したいことがあるので、警察署まで同行してほしい。確認が終わったらすぐにこの店まで送ってあげる」と言って連行し、そのまま失踪してしまったという。

彼のの奥さんによると、当時店にやってきた二人は、警察車両を運転してきた私服の警察で、自分たちがカシュガル公安当局の警察であると通告し、電話番号を書いてくれた上で、「ちょっとだけ確認したいことがあるので、警察署まで同行してほしい。確認が終わったらすぐにこの店まで送ってあげる」と言って、アキバル・トゥルスン氏を乗ってきた警察車両に乗せて連行していった。しかし、その後アキバル・トゥルスン氏が二度と戻ってくることはなかった。彼を連行した二人の警察が当時店に書き残してくれた電話番号に電話したが、その電話番号は既に停止しており、その後一度も繋ぐことができなかったと言う。

彼のの奥さんによると、その日から現在までに、最年長が7歳の3人の子供を抱えながら、地元のカシュガル地区トックザク県からウルムチまで至る所の警察署や刑務所などを走り回り彼の消息を探し求めたが、生死を含む一切の消息を入手することができなかったと言う。また、当時彼を連行していった二人の警察を見つけることも出来なかったと言う。

http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/tepsili_xewer/ghayip-bolghanlar-06202012220601.html

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