中国政府、ウルムチ事件の失踪者の家族らに対し、新たな嘘神話の説教に乗り出す

RFA 2012.06.28 | 翻訳・掲載:2012.07.05

中国当局は、最近までウルムチ事件の失踪者の家族らに対し、失踪者の消息について一切の情報提供を行ってこなかった。ここ3年間、中国当局は、ウルムチ事件の失踪者の家族らに対して「待ってください」「関係上位機関らに問い合わせしています」などの無意味の回答を繰り返すだけで、具体的な情報提供に応じようとしなかった。しかし、中国政府に絶望した家族らが最近RFAに情報提供し、中国政府が3年間隠し続けてきた不都合な事実が世界に発信されたことを受け、中国政府はついに行動に出て、失踪者の家族らに対して新たな嘘神話を説教し始めた。

RFAが入手した情報によると、最近の1~2週間以来、中国政府はウルムチ事件の失踪者の家族らを訪問する警察を派遣し、失踪者の家族らに対して刑務所逃亡説や海外逃亡説などの嘘神話を説教している。

家族らがRFAに明らかにした最新情報によると、ウルムチ事件後に警察に拘束されたまま失踪してしまったナビジャン・エリ氏やエイサジャン・エメット氏らの実家に最近警察がやってきて、一部の拘束者が大分前に刑務所から逃亡したと説明し、刑務所から逃亡した後に海外へ逃亡した可能性が高いと指摘し、息子らの消息を政府に求めるのをあきらめるよう説得を試みたと言う。警察当局は更に、この二人の失踪者の家族らに対し、外国からの電話に応じたいよう強要したと言う。

家族らは、警察当局のこの理不尽な要求に対し、警察に消された息子らの消息を入手できるまでに世界の如何なる国からの電話取材にも応じると反論したと言う。

RFAでは、中国政府が新たに登場させた上記嘘神話の発信源を確認するために、警察当局に電話取材を行った。しかし、失踪者の家族らに対しこの嘘神話を説教していた警察カデル・ハジはRFAの取材を拒否した。

http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/tepsili_xewer/ghayib-bolghanlar-06282012154742.html