中国当局、警察に消された息子を探し求めたウイグル人母親を逮捕
RFA 2012.06.08 ｜ 翻訳・掲載：2012.07.08
パテグリさん
RFAの取材では、ウルムチ事件の失踪者の家族らが、失踪した家族を捜し求める中で、一家全体の家計が破綻したり、経済面で大変な打撃を受けたため子供らが学校に行けなくなったり、監視下にに置かれたため求職活動に支障が出たりしたほか、失踪した子供を捜し求めることが理由で逮捕された人までいた悲惨すぎる現実が明らかになった。
以下は、2009年7月14日に警察隊に拘束され、その後失踪してしまった息子を探し求めたため逮捕されたウイグル人母親パテグリさんへの電話取材の抜粋翻訳である。
パテグリさん：警察が24時間体制で私を監視しています。私を生活面で助ける息子がこの警察らに消されました。他の子供らがまだ小さいため、私は生活面で非常に苦しい状況に陥っています。しかし、この政府は私たち一家が飢死しても平気で放置するのに、休まず眠らず息子を探し求めると警察を派遣して私を24時間体制で監視しています。 私は、玄関前で私の監視にあたっている警察らに対して、「我が息子の罪は何ですか。何故ここで私を監視しますか。」と何度も何度も聞きましたが、監視にあたっていた警察らが「私たちには分かりません。政府からの監視命令があるため監視しているだけです。」との回答を繰り返した。
無実の息子を失踪させ、更には警察に消された息子を探し求めたほかに何の罪もない私まで24時間体制で監視下に置かれるこの理不尽且つ侮辱な扱いに耐え切れず、玄関前で監視に当たっていたミリシャットと言う警察にしつこく問い質したら、私を逮捕し、８日間拘留しました。
記者：貴女は何処に拘留されましたか。
パテグリさん：ウルムチのLiudawan女子刑務所に拘留されました。
記者：貴女を逮捕したのは何処の警察ですか。
パテグリさん：ウルムチ市天山区Bahuliang警察署の警察です。
記者：貴女はその警察に何を言ったのですか。
パテグリさん：「我が息子の罪は何ですか。私の罪は何ですか。何故ここで24時間体制で私を監視するのですか。」と問い質したら、「私たちにも分かりません。政府から監視下に置くよう命令があるため、監視しているだけです。」との回答を繰り返しました。そこで私は、「それなら私も逮捕し、射殺するか我が息子と同じ牢屋に投獄して下さい。私にはもはやこのように侮辱されながら生きて行く意味がない、我慢の限界だ…」としつこく問い質したら、私を逮捕し、８日間拘留しました。
私は警察側に、「８日間ではなく、私を一生ここに投獄して下さい。私はこの刑務所から出て行きません…」と言って出所を強く拒みましたが、警察側は強制的に私を出所させました。今現在も警察が玄関前で監視に当たっています。（泣き崩れる声・・・）
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