ウイグル族学者、国家分裂罪で逮捕 中国

朝日新聞 2014.02.26

 ウイグル族の置かれた政治的境遇の改善を訴え、1月に北京の自宅から連行されたウイグル族の経済学者イリハム・トフティ氏が、国家分裂罪で正式に逮捕されたことが分かった。最高で死刑もある重い罪で、波紋が広がるのは必至だ。

 弁護士によると、逮捕されたのは今月20日。新疆ウイグル自治区ウルムチ市公安局がこのほど、イリハム氏の妻に通知してきた。

 イリハム氏は自らのサイトを通じてウイグル族が直面する就職差別や伝統文化の衰退などを訴えてきた。1月15日、同市公安局などがイリハム氏を連行。当局は、イリハム氏が中央民族大学の教職の立場を利用して、学生らに分裂思想を吹き込んだなどと主張していた。(北京)

http://www.asahi.com/articles/ASG2V5GBBG2VUHBI01L.html