ウイグル族学者の学生7人、実刑判決 中国で国家分裂罪
朝日新聞 2014.12.09
ウェブサイトや授業で民族分裂の思想を広めたなどとして、国家分裂罪で無期懲役刑を受けた中国の経済学者、イリハム・トフティ氏(46)と一緒に拘束された学生7人が同罪に問われ、新疆ウイグル自治区の裁判所で懲役8~3年の実刑判決を受けた模様だ。
裁判所は判決を公表していないが、イリハム氏の裁判に関わる弁護士が明らかにした。同区ウルムチ市中級人民法院(地裁に相当)は11月、学生たちについて審理。イリハム氏がウイグル族の置かれた政治状況などを発信していたウェブサイト「ウイグル・オンライン」の運営を手伝ったことなどが国家分裂罪に当たるとして、このほど全員に実刑判決を下したという。
7人はイリハム氏が勤務していた北京の中央民族大学の学生で、ウイグル族6人、イ族が1人。今年1月、イリハム氏と同時に公安当局に連行されていた。
イリハム氏の妻は1月、学生らについて朝日新聞に「家族ぐるみのつきあいをしていた学生で、子どもの勉強を見るなどしてもらっていただけだ」と話した。(北京=林望)