ラビア・カーディル総裁、ウォールストリートジャーナルで声明を発表

ウォールストリートジャーナル 2007年11月21日

http://online.wsj.com/article/SB119568436319001036.html?mod=googlenews_wsj

2001年、中国の指導者たちは中国の人権状況を改善することを2008年オリンピックの開催国となることの名誉と引き換えに約束しました。
開会式までの期日は後一年を切りました、国際的には注意を呼ばない遠く離れた地域での実際の状況を検査するのにはちょうど良い時期でしょう。

その検査をはじめるのに東トルキスタンほど良い場所はありません、中国が新疆ウイグル自治区と呼ぶ地域です。この11月8日、カシュガル中級法院は4人のウイグル人に死刑を宣告しました、そしてその他の2人には終身刑です、「分離主義者行動」「テロリスト基地での訓練」「不法な爆発物を製作」に従事したということでの容疑です。これらの人々はパミール高原のコスラップ近郊においてこの1月に中国の公安に「テロリスト基地」と称されるところへの急襲において、捕捉された人々です。

現在まで、中国当局はテロリスト基地と称されるものについての書類も発行していませんし、ビデオでの確認も製作していません、第三者的な目撃者の証言も、他の情報源からの容疑の立証もありません。ただあるのは判決文だけです、法廷よりは何も公表されておりません。筆記禄も、証拠も、被告人の全員の名前さえも明らかになっておりません。北京の現在の政府の下では、何が1月の急襲で起きたのか正確に私たちが知る可能性はほとんどありません。

しかし北京政府の過去のふるまいを知れば、推定するのは可能です。私たちは最近の「テロリズム」との戦いの名のもとに北京政府が東トルキスタンにおけるウイグル人を強制的に抑圧してきたことを知っています。政府による拘束中、ウイグル人は激しい拷問に往々にして苦しみ、法律に基づく陳述、証拠の入手、抗告の機会もしばしば否定される不法な裁判を受けやすいのです。数え切れない数のウイグル人が「犯罪」により死刑を宣告され処刑されてきました。
東トルキスタンは中華人民共和国において人々が中華国家に対する政治的な反対の非暴力的な犯罪で処刑されるただ1つの地域であります。

私個人は中国政府の東トルキスタンにおける虐待に反対して発言したことで、ほぼ6年を中国の監獄で過ごしました。私の二人の息子は私がこの記事を書いている今現在、収監されています、彼らの罪は私と親族であるということだけです。しかし私の家族は中国政府の恐ろしい諸政策により苦しんでいる数え切れないウイグル人の家族のひとつに過ぎません。この6年、アムネスティインターナショナルは「何万人もの人々がこの地区での捜査のために拘束され、何百あるいは何千人が刑法の下に訴追されて判決を受けている。」との書類を記しています。アムネスティはまた、中国の改正刑法のあいまいな表現についても著わしています、この刑法は2001年12月に修正されましたが、平和的に表現の自由の権利を行使した人々を罰することに使われる可能性があります。

悲しむべきことにこれらの行いは、ウイグル人に対する中国の犯罪の最もあたらしい具現化に過ぎないのです。1955年北京の指導者達は1千万の民族的、文化的にはトルコ系のウイグル人の祖国である東トルキスタンの人々に中華国家内の自治を約束しました。今日ウイグル人は地方政府に意見を言うことはほとんど出来ません。2000マイル遠方の北京の指導者が、ウイグル人の言語、宗教そして文化を破壊する抑圧的政策を考案し、施行するのです。東トルキスタンの人々は地域の富裕な天然資源が中国の東海岸の成長に補給されるのを見ていることしか出来ません。

私は無条件に全ての暴力的行動を非難します。はっきりとした政治的変化が平和的手段を通じて達成されることが可能でまたそうなるべきです。しかし私は公開と真実の存在をまた信じます。中国にその言葉を守らせられるでしょうか。当局がジャーナリストを拘束し、人々を家庭から連れ去り、厳しく全ての宗教的な行動を管理し、政府に疑問を呈するどんな声をも沈黙させるために力を行使する限り、中国によって約束が破られているということは火を見るより明らかなことであります。

日本語訳ソース:

http://kok2.no-blog.jp/tengri/2007/11/post_f55e.html