世界ウイグル会議はカザフ人権活動家への恩赦を歓迎する

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6 February 2012
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世界ウイグル会議は卓越したカザフ人の人権活動家Yevgeny Zhovtis氏に先週、ウスチ・カメノゴルスク市の流刑地の裁判所が恩赦を与えたことを歓迎する。Yevgeny Zhovtis氏は2012年2月15日に釈放されることになっている。

Zhovtis氏は交通事故で一人の歩行者を死亡させたとして2009年に4年の収監刑を宣告された。Zhovtis氏に対しての裁判は政治的に動機付けされたものであり、カザフスン当局はこの事件をカザフ国内で重要な批判的な言論を沈黙させるために悪用したのである。アルマトイでのカザフスタン国際人権事務局(http://www.bureau.kz/)のトップとしての地位において、Zhovtis氏はカザフスタンでの人権蹂躙について積極的に発言し、カザフ当局によって犯された人権侵害を非難することを躊躇はしなかった。

「私はキエフで2008年の4月にZhovtis氏と会った。」世界ウイグル会議事務局長のドルクン・エイサ氏は本日語った。

「私たち2人は民主政治のための世界的運動(WMD)の第五回国際会議に出席していた、そこで私たちは中央アジアと中国における人権と民主政治について、とりわけ上海協力機構(SCO)の影響について話し合った。」

「Zhovtis氏はWMDの運営委員会メンバーであり、カザフスタン国内の民主政治を改善するために懸命に活動している献身的な人権活動家である。」

「彼に対する恩赦は、残念なことに人権蹂躙がいまだに蔓延するカザフスタンのためによい兆候である。」

カザフスタンは約250,000人を数える世界で最も多数のウイグル人ディアスポラを持つ国である。彼らは往々にして民族差別に悩まされ、またカザフスタンと中国の政治的、経済的に緊密な紐帯は彼らの状況を悪化させるだけであった。カザフスタンはウイグル人難民や亡命希望者を中国へ強制的に追放した恐ろしい実績を持つ。過去の事例としては次のようなものが挙げられるが、それらに限ったことではない。

  • アフメット・メメトとトゥルグン・アバスはカシュガル出身のイスラム学生であったが国連高等難民弁務官事務所(UNHCR)に難民地位を申請した。しかし彼らは2001年12月にカザフスタンで拘束されたと報道された後に中国に強制送還されたと信じられている。彼らの現在の状況についての更なる情報はまったくない。
  • 2003年の春、アブドゥカハル・イドリスはアルマトイで”失踪”し、カザフスタンから中国に強制的に送られた。彼は失踪前UNHCRに難民地位を求めてアプローチしていた。彼の現在の状況、法的地位や健康状態は不明である。
  • 2011年5月30日ウイグル人難民のエルシデン・イスライルはカザフスタンから中国に送還された、彼はそれ以来失踪している。イスライル氏は拘束されていたある若いウイグル人への死にいたった拷問についてラジオ・フリーアジアにメディアインタビューを受けたのち、2009年9月に中国を脱出したが、当初はUNHCRの難民地位を授かっておりスウェーデンは彼に移住を確約していた。この事例は東トルキスタンにおける人権蹂躙について言挙げを敢えて行ったウイグル人に何が起こるのかを明確に示している他の多くの事例のなかでの一つに過ぎない。