中国、国連記者に圧力=人権活動家の会見中止要求

時事通信 2013.10.22

【ジュネーブ時事】中国が22日に国連人権理事会で行われる人権定期審査に神経をとがらせている。国連欧州本部の記者クラブに対し、同日会見を予定している中国人権活動家らが「テロリスト」だとして、会見の中止を要求。中国に不利になりそうな言論の封じ込めに圧力をかけている。記者クラブの活動に政府が介入するのは極めて異例。

 記者会見に参加する人権活動家のうち、中国が強く警戒しているのは、「世界ウイグル会議」(本部ドイツ・ミュンヘン)のドルクン・エイサ事務局長。同氏は中国によるウイグル族弾圧に反発、社会的、政治的権利の獲得を訴えている。

 中国政府は在ジュネーブ国連代表部を通じ、記者クラブ側に電話やメール、書面などで連日のように「ドルクン・エイサ氏はテロ行為に関与し、テロリストに指定されている」と執拗(しつよう)に警告。

 さらに国際刑事警察機構(ICPO)の加盟国警察に身柄拘束と引き渡しを求める国際逮捕手配書(赤手配書)が出されていると主張。「会見中止を強く求める」と強い圧力をかけている。記者クラブ側は要求には屈しない考えだ。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201310/2013102200068&g=int&relid2=1_1