中国の強い圧力に屈した ハンガリーのオルバン首相

世界日報 2013.06.17

ハンガリーの首都ブタペストで2日、世界ウイグル会議の欧州集会に参加を予定していた30人以上の人権活動家たちが、「国家の安全を脅かす」という理由でハンガリー当局から国外退去を命じられていたことがこのほど判明した。

 独ミュンヘンに本部を置く世界ウイグル会議のウムト・ヘミト副会長自身も9時間尋問を受け、3年間入国禁止処分を受けた一人だ。

 ウムト・ヘミト副会長は「ハンガリー政府の今回の対応の背後には中国政府からの圧力があったことは間違いない」と説明する。

 ちなみに、中国西部新疆ウイグル自治区では先週、中国当局と少数民族のウイグル人(主にイスラム教徒たち)の間で衝突が発生したばかりだ。

 少数民族ウイグル人の文化集会の開催禁止を要求する中国側の強い圧力に対し、欧州連合(EU)の小国ハンガリーは抵抗するすべもなかったのかもしれないが、少々情けない。日ごろ、強がりを言ってEU諸国を困らせているオルバン首相も中国の経済パワーの前には屈服せざるを得なかったわけだ。

 1963年5月生まれ。先月50歳になったばかり。与党フィデス(Fidesz)党首。

http://www.worldtimes.co.jp/w/eu/eu2/ps130617.html