中国:ベトナム国境で7人死亡 脱出試みたウイグル族か

毎日新聞 2014.04.19

 【上海・隅俊之】英BBC(中国語版)によると、中国とベトナム国境付近のベトナム側で18日午後、ベトナムに不法入国した中国人が銃を発砲し、少なくとも中国人5人とベトナム国境警備隊員2人の計7人が死亡した。中国人は少数民族の衣服を着ており、中国から脱出を試みたウイグル族の可能性がある。

 報道によると、不法入国者がいるという中国側からの連絡を受け、ベトナム国境警備隊が男女や子ども計16人の中国人を拘束した。本国に送還されるのを待っていた際、拘束されたうちの1人が国境警備隊員の銃を奪って発砲。その際に中国人とベトナム国境警備隊員が死亡したという。拘束された中国人のうち数人の女性はベールなどをかぶっており、イスラム教徒とみられるという。

 ウイグル族をめぐっては、タイで今年3月、中国から逃れたウイグル族とみられる200人以上が不法入国容疑で拘束されている。今回もウイグル族が中国当局の弾圧から逃れるためにベトナムに入国し、追跡していた中国当局からの通報を受けて拘束された可能性がある。

http://mainichi.jp/select/news/20140419k0000m030130000c.html