17歳ウイグル人少年が射殺 遺族らが抗議

NTDTV 2014.04.15

【新唐人2014年4月15日】中国の新疆ウイグル自治区アクス地区のカルピン県で12日夜、17歳の少年がバイクで赤信号を無視したとして、警察に射殺されました。翌日朝、遺族を含むウイグル族数百人が少年の遺体を担いで、県政府前までデモ行進しましたが、警察に退散させられました。

本部をドイツに置く「世界ウイグル会議」の報道官によると、少年は2発撃たれ、即死したそうです。

事件はウイグル族の人々の怒りを招いています。少年の遺族をはじめとする地元のウイグル人たちが、遺体を担いでカルピン県政府までデモ行進し、事件への公平な処理を求めました。

カルピン県ウイグル人

「射殺されました。夜11時に2発の銃声が聞こえたそうです」

地元政府とメディアは情報を封鎖していますが、事件は地元住民の間で噂になり、ウイグル人がさらなる抗議活動を展開するのを恐れて、外出も控えています。

カルピン県政府付近の会社員

「今会社に来ましたが、会社からも外出が禁止されています。自己保護意識がありますから、外出は控えています」

新疆では、当局の高圧政策と差別政策に耐えきれなくなったウイグル人の不満が日に日に高まっています。そんなウイグル人に対し、警察関係者による発砲事件も相次ぎ発生し、衝突事件が頻発しています。

「権利運動」責任者 張建平さん

「赤信号無視であっても、共産党は『テロリスト』だと言うでしょう。中共官僚の考え方は『銃から政権が産まれる』。だから民族問題はますます鋭くなり、抑圧される方は反発します。高圧で抑えるほど解決は難しくなります」

 ウェブサイト「権利運動」を運営する張(ちょう)さんによると、新疆の民主活動家、胡軍さんは新疆で発生した事件に対する見方を多く述べた事で、当局から脅迫され、ネット接続も40日以上切断されているそうです。

http://jp.ntdtv.com/news/10648/17歳ウイグル人少年が射殺+遺族らが抗議