2009年に中国本土へ強制的に移送されたウイグル人は12万3900人

WUC 2010.01.18 | 翻訳・掲載:2010.01.18

当局の声である「天山網」サイトの1月18日の報道によると、所謂「自治区」の主席ヌリ・ベキリは最近ウルムチで開かれた「第11期ウイグル自治区人民代表大会第3回会議」で行った報告の中で、2009年に「余分な労働力の域外移送計画」のもとで、他の地域へ組織的に「出稼ぎ」に行かされたウイグル人は100万630人で、そのうち中国本土へ移送(強制連行)されたウイグル人は12万3900人に達したことを明らかにした。

中国政府は、「余分な労働力の域外移送計画」によって主に二つのことを狙っている。その一つは、ウイグル人の割合が圧倒的に多い東トルキスタン南部のウイグル人を、中国人(漢人)移民の割合が多い東トルキスタン東部や北部に強制的に移送し分散せ、中国政府にとっての脅威と見なされている東トルキスタン南部の人口バランスを崩すことによって同化政策を加速させることである。もう一つは、ウイグルの若い男女たちを中国本土に強制的に「就労」に行かせることにより、ウイグルの未来を支えるはずの若者たちを圧倒的に多い中国人の波の中で同化してしまうことである。

中国政府が東トルキスタンで強行しているウイグルの若い男女たちを中国本土に強制的に「就労」に行かせる政策は、7月5日のウルムチ大虐殺の重要な原因の一つでもあった。しかし、中国政府は国内外のウイグル人の強い反発を無視し、中国本土へ強制連行するウイグル人の数を年々増加させている。異論派ウイグル人活動家らは、現在中国本土各地に強制連行されているウイグルの若い男女(ほとんどが女性)は50万人を超えていると見ている。

https://ug.uyghurcongress.org/?p=636

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