「天安門事件」19年で集会、ラビア・カーディル総裁が演説

RFA 2008年6月4日 (一部抜粋)

国民の民主化運動が中国独裁政権によって武力鎮圧された天安門事件からちょうど19年に当たる6月4日に、民主派による大規模な集会がアメリカ・ワシントンで開かれた。集会には世界ウイグル会議のラビア・カーディル総裁も参加し、演説を行った。

集会には、米下院のナンシー・ペロシ議長を含む複数の米政府高官らも参加した。集会で演説を行った米政府高官らの多くは、あらゆる面で人権が著しく踏みにじられているウイグルについても言及した。ナンシー・ペロシ下院議長が演説の中で、中国における民主化の実現のために奮闘している人々を『英雄』と呼ぶほか、民主化のために中国の監獄に入っている人々の名前も取り上げ、今でも中国の監獄にいるラビア・カーディル総裁の2人の息子についても言及した。そして、ラビア・カーディル総裁のような人々が払ってきた犠牲が決して忘れられることは無いと強調した。

集会では、世界ウイグル会議のラビア・カーディル総裁も演説を行い、ウイグルの踏みにじられている人権の現状を訴えた。ラビア・カーディル総裁は演説の中で、1949年の侵略以来中国当局がウイグル人に対してあらゆる形での弾圧を行ってきたこと、今のウイグルでは信仰の自由や母語の使用など当たり前の人権まで奪われていること、更に、中国当局がウイグルの文化や民族アイデンティティを絶滅させようとしていることなどを訴えた。

また、ラビア・カーディル総裁は、19年前の民主化運動を武力鎮圧した中国当局がその後も一貫して人権や自由を主張する人々を弾圧し続けてきたと指摘し、特にウイグルでは民族のアイデンティティ、信仰の自由、子供を持つ権利、ひいては祖国の名前を自分の言葉(母語)で呼ぶことなど主張する人々に対して様々な政治レッテルが貼られ、激しく弾圧されていることを強調した。

ラビア・カーディル総裁は最後に、独裁体制が中国共産党政権の崩壊をもたらし、平和的な戦いがウイグルを含む諸民族の勝利を生み出すことになると断言して演説を終わらせた。

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