ホータン地区カラカシ県、中学生らも『分裂主義者』として逮捕

RFA 2008年5月27、29、30日 (一部抜粋)

5月27日に、香港の人権団体・中国人権民主化運動情報センターは、ウイグル領土ホータン地区警察当局が14人のウイグル人を『国家の分裂を扇動した』として処罰を下したこと、そのうち3人が中学生であることを明らかなにした。

5月28日のワシントンポストの報道によると、この14人が今年3月23日にカラカシ県で起きたデモの参加者たちだという。

台湾中央通信の記者がホータン地区カラカシ県警察当局に電話取材を行ったところ、取材に応じた漢人の警察は、今年3月23日のデモ拘束者の中には中学生もいることを認めた上で、この事件についてはウイグル自治区公安庁が直接処理にあたったことを明らかにしたという。

カラカシ県で起きたデモは、今年3月23日にホータン市で起きたウイグル人女性らによるデモと同じ日に起きていた。これまでに、ホータン地区政府がホータン市で起きたデモについて公式発表を流したが、カラカシ県で起きたデモを隠してきていた。

当時のRFAの取材でも、警察当局はカラカシ県で3月23日に起きたデモそのものを認めたが、詳細についての言及を避けていた。そして、警察当局は逮捕者が出ていないと主張していた。しかし、ワシントンポストの報道によると、当日はカラカシ県で500人規模のデモがあり、デモ隊と警察の間で衝突が起きたという。そして、10人が怪我を負って、27人が拘束されたという。また、拘束者のほとんどが20代~30代の間で、中には3人の中学生も含まれていたという。

RFAでは、この3人の学生についてカラカシ県教育当局に電話取材を行ったところ、教育当局は3月23日の事件に学生がかかわったことを否定した。しかし、カラカシ県第一中学校への電話取材では、学校側がこの3人の学生の件を認めた上で、3人ともこの学校の生徒ではないことを明らかにした。この学校の責任者によると、3月23日の事件以降に学校内で『民族団結教育』などを強化しているという。

引き続き電話取材を行った結果、今日(30日)になってこの3人がカラカシ県第三中学校の生徒であることが明らかになった。これまでに明らかになった情報によると、この3人は中学校二年生と三年生(年齢はそれぞれ14、15、16歳)であり、3月23日のデモに(無意識的に)参加したことを理由にそれぞれに対して1年間から3年間の実刑が下されている。

http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/uyghur/qara-qash-namayish-sot-05282008070749.html
http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/tepsili_xewer/23mart-qaraqash-namayishi-05292008055402.html
http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/tepsili_xewer/qara-qash-namayish-sot-05302008190714.html

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