グルジャ市警察当局の緊急行動、複数人拘束

RFA 2008年4月2日 (一部抜粋)

昨日RFAに寄せられた情報によると、警察当局が、グルジャ市イェギイェル村在住の4世帯を緊急家宅捜査し、住民ら複数人を拘束したという。

今日RFAの記者がグルジャ市警察当局イェギイェル村出張所に電話取材を行ったところ、出張所の所長が緊急家宅捜査を認めた。しかし、詳細については上の部署の許可が必要だとして言及を避けた。グルジャ市警察当局に電話取材を行ったところ、職員が、今回の緊急家宅捜査は自治区警察庁高官の命令によって実施されたことを明らかにしが、重大且つ敏感なことだとして詳細についての言及を避けた。

RFAの取材に応じたイェギイェル村在住の住民が、近所の人の家が家宅捜査され、10人以上が拘束されたと話した。

http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/uyghur/2008/04/02/ghuljida-tutqun-qilish/

RFA 2008年4月3日 (一部抜粋)

RFAでは引き続き関係者(グルジャ市警察当局、グルジャ市宣伝部、グルジャ市警察当局イェギイェル村出張所、イェギイェル村の役所など)に電話取材を行った。その結果、2008年3月28日に、警察当局がイェギイェル村で二つの緊急行動を行ったことが明らかになった。

一つは、4月2日の記事(上記)で報じた件であり、場所はイェギイェル村イェギイェル集落。もう一つは、『違法マシュラップを行った』として25人の若者が拘束された件であり、場所はイェギイェル村アルムチヤル集落。警察当局が緊急行動を行った二つの集落名と、『違法マシュラップを行った』として拘束された若者たちの人数は、グルジャ市宣伝部の職員の話で明らかになった。

http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/tepsili_xewer/2008/04/03/ghuljida-tutqun-5-aka-uka/

注: マシュラップは、社会道徳(特に若者たちの道徳観)を正すことや意識覚醒に抜群の効果があるとされ、代々受け継がれて来たウイグルの伝統芸能である。同化政策を進める中国政府は90年代からマシュラップの参加者たちに対して徹底した取り締まりを行っている。