ラビア・カーディルの投獄中の息子が緊急治療を必要としている

ウイグル人権プロジェクト(UHRP) 2007年12月11日
http://uhrp.org/articles/656/1/Rebiya-Kadeers-imprisoned-son-in-urgent-need-of-medical-treatment-/index.html

ウイグル人権プロジェクトはラビア・カーディルさんの息子のアビリキム・アブデゥリウム氏が東トルキスタン、ウルムチ市近郊の八家戸監獄において医療上の緊急の状況にあることを知った。

アブリキム氏は12月6日15分の面会時間に家族を認識するのに困難な状況にあった。弱しく顔面蒼白であった彼は、家族に監獄にいる間2回にわたって昏睡状態に陥ったことを話し、現在も絶え間なく卒倒するとも話した。アブリキム氏の健康状態について問われた中国公安は原因が心臓の状態のせいであるとし、「当局と協力」し、「刑事犯罪を認め」ない限り、病状はよくならないであろうと示唆した。ウイグル人権プロジェクトはアブリキム氏の公安への協力の拒否が彼への厳しい拷問、医療的措置のネグレクトを導き、彼の現在の重大な医療状態の結果となっていると確信している。

「私は中国共産党当局にアブリキムを中国の監獄施設の外部の医療機関に移動させて、彼が必要な緊急の医療配慮が受けることを可能にさせることを求める。」ラビア・カーディル氏は言った。
「アブリキムが適切に治療されなければ、私は彼の生命を危惧する。」
国連被拘禁者処遇最低基準によると「専門家の治療を必要とする病気の被拘禁者は専門的施設か、市中の病院に移送されなければならない。」

何度も求められたにもかかわらず、4月に彼が入獄されてからこれが最初の家族との面会であった。アブリキム氏は2007年4月に「分離主義者」の容疑で9年の刑を宣告された。中国共産党の公式ニュース機関である新華社通信は「アブリキム氏の法的権利は公判中に擁護され、公判時期と期間に関する情報は三日先立って発表され、」その結果アブリキム氏は公判中に容疑を「自白」した。と報道した。

アブリキム氏は虐待にさらされそして刑務所生活と拘束を通じての肉体的な疾病に苦しみつづけてきた。2006年の11月末、ウイグル人権プロジェクトに近い情報源により(ウルムチ市)天山区拘置所から担架で運び出されたのが目撃されていた、明らかに医療処置の必要性である。アブリキム氏が母のラビア・カーディルさんが同じ時期に世界ウイグル人会議総裁に選出された結果、撲打され拷問されたのではないかと心配された。

アブリキム氏の家族はまたアブリキム氏の弟アリム・アブデゥリウム氏に12月6日、40分間面会することも許された。監獄の職員はアリム氏は彼が犯罪者であることを告白することを求められたときに当局に協力的であったと、家族に話した。2006年11月アリム氏は懲役7年を宣告され、62,500米ドルの罰金を求められた。アリム氏もまた18ヶ月の入獄と拘置で、拷問と肉体的な虐待に苦しんだと報じられている。

ラビア・カーディルさんの長男のカハール・アブデゥリウム氏もアリム氏の判決と同時期に脱税容疑で12,500米ドルの罰金刑を受けている。

背景

1999年8月11日ラビア・カーディルさんは、中国共産党当局によりウルムチでアメリカ議会代表団メンバーと面会する途上に逮捕された。彼女は収監されウルムチの六道湾看守所で6年間近く収監されていた。2005年3月17日米国のコンドリーザ・ライス国務長官の北京訪問のちょうど3日前、「医療的な仮釈放」として解放された。ラビア・カーディルさんは国際的な圧力により,中国から解放された最初のウイグル政治犯となった。

ラビアさんのウイグル人に対する影響力を減じるために、彼女のアメリカ合衆国への亡命後、圧力がかけられた、中国共産党当局は東トルキスタン内での彼女の家族と事業の共同者に対して連続して猛烈に脅迫を行ってきた。

2006年5月30日、米国下院人権連盟と提携しているアメリカの代表団の到着の一日前、そしてラビア・カーディルさんがワシントンDCに本拠を置く在米ウイグル人協会総裁に選出された二日後、中国公安はアリム氏、アブリキム氏、彼らの姉のルシャングルさんを拘束した。彼らは米国代表団と接触を試みるなと警告されたのち解放された。二日後6月1日中国の児童節の日、公安職員はアリム氏とアブリキム氏を彼らの子供達の目の前で激しく撲打し、ルシャングルさんにラビアさんが彼らが暴行される音を聞かせるように電話をかけるように強要した。

2006年11月上旬、ラビアさんのドイツに本拠を置く世界ウイグル人会議総裁選出に先立って、ラビアさんは第三者を通してもしもその地位への出馬をしたならば息子達がひどく苦しめられるであろうと警告された。その月の下旬、ラビアさんが世界ウイグル人会議総裁に選出された後に、アリム氏は脱税で懲役7年、罰金刑50万元(62,500米ドル)を宣告され、カハール氏が脱税で罰金10万元を課された。
5ヵ月後2007年4月、ウルムチ中級法院はアブリキム氏に「分離主義者行動にかかわり,扇動した」容疑で懲役9年を宣告された。

日本語訳ソース:

http://kok2.no-blog.jp/tengri/2007/12/post_fb87.html