世界ウイグル会議月次活動報告【11月分】

以下は、2007年11月における世界ウイグル会議の主な活動をごく簡単にまとめたものである。

1.アムネスティ・インターナショナル日本の招聘により、世界ウイグル会議主席ラビア・カーディルが初訪日。

(1) 2007/11/07 東京到着
(2) 2007/11/08

・記者会見(共同通信、朝日新聞、東京新聞、ラジオJ-WAVE)
・在日チベット人、モンゴル人活動家と会談
(3) 2007/11/09 記者会見(時事通信、TBSテレビ、産経新聞、毎日新聞)
(4) 2007/11/10 15:30-18:00 東京講演
(5) 2007/11/11

・19:00-21:00 和歌山/田辺講演
・記者取材(TBSテレビ)
(6) 2007/11/13 京都見学
(7) 2007/11/14 16:45-18:15 神戸講演
(8) 2007/11/15 18:30-20:30 岡山/倉敷講演
(9) 2007/11/17 13:30-16:00 島根/松江講演
(10)2007/11/18 14:30-16:30 山口講演
(11)2007/11/21

・10:30-11:00 大阪で中学生たちと会談
・18:00-18:30 大阪で記者取材(地元テレビ局)
・18:30-20:30 大阪講演
(12)2007/11/22 奈良見学
(13)2007/11/24 18:30-20:30 北海道/札幌講演
(14)2007/11/25 15:00-17:00 新潟講演
(15)2007/11/26 19:00-20:30 東京都内のホテルで元民主党議員と会談(チベット運動をやっていた議員)
(16)2007/11/27

・15:00-16:00 東京都内のホテルで日本共産党関係者と会談
・16:30-17:30 東京都内のホテルで在日中国民主化運動家(漢人・満族・回族・モンゴル族)らと会談
・18:00-20:00 東京都内のホテルで帝国警備会社社長の懇親会に出席
(17)2007/11/28

・11:00-12:30 東京都内で自民党要人クラスの政治家と会談
・14:00-15:20 日テレ本部で取材
・16:00-17:30 東京都内のホテルで自民党議員らに講演(元大臣クラスも参加)
・19:00-21:00 東京都内で多数の経営者らと会談
(18)2007/11/29 記者会見(週刊朝日、読売新聞)
(19)2007/11/30 東京出発

2.1933年と1944年に二度独立を果たした11月12日を記念するために、世界ウイグル会議の呼びかけにより世界各国で(例年通りに)集会が開かれ、様々な記念行事が行われた。
(1)ドイツ: 11月11日にミュンヘンで集会。11月12日にフランクフルトで集会。
(2)アメリカ: 11月11日にFair Faxで集会 。
(3)オランダ: 11月11日にティルブルフで集会。
(4)スウェーデン: 11月10日にストックホルムで集会。スウェーデン在住のウイグル人以外に、ドイツからエリキン・アリプテキン(世界ウイグル会議元主席)、ドルクン・エイサ(世界ウイグル会議秘書長)をはじめとする世界ウイグル会議役員らも参加。
(5)トルコ: 11月12日にイスタンブール、アンカラ、カイセリのそれぞれで集会。アンカラで行われた記念行事にはトルコのエルドアン首相、アリ・ババジャン外相をはじめとする政治家らが祝電を送った。
(6)キルギスタン: 11月11日にビシュケクで集会。1944年の革命及び建国を自ら体験した人物らが当時の経験などを語った。
(7)オーストラリア: 11月11日にアデレードで集会。

3.中国独裁政権が11月8日にカシュガルで6人のウイグル人政治犯に死刑を言い渡したことに対して、相次いで非難声明を発表。
(1)世界ウイグル会議が11月10、13、14日に次々に声明を発表し、中国独裁政権のこの非人道的、血生臭い行為を厳しく非難した。
(2)11月12日、アメリカウイグル協会が非難声明を発表。
(3)11月13日、訪日中の世界ウイグル会議主席ラビア・カーディルが声明を発表し、中国を非難すると共に、中国独裁政権のこのような横暴を見て見ぬふりをしている国際オリンピック委員会を非難した。
(4)11月22日、世界ウイグル会議主席ラビア・カーディルが『ウォールストリートジャーナル』で非難声明を発表。

4.世界中のオリンピック関係者に書簡を送付し、中国への圧力を要請。
11月20、21日に、世界ウイグル会議が国際オリンピック委員会委員長、副委員長ら、執行委員会委員ら、世界各国のオリンピック委員会責任者、そして、ドイツにある40ヶ国以上の大使館宛に書簡を送付し、北京オリンピックまで後一年を控える中国が11月8日にカシュガルで6人のウイグル人政治犯に死刑を言い渡したことを厳しく非難すると共に、中国に更なる圧力をかけるよう強く要請した。

5.スウェーデンで宣伝活動。
(1)11月8日に、ドルクン・エイサ(世界ウイグル会議秘書長)、デリシャット・レシット(世界ウイグル会議スポークスマン)をはじめとする世界ウイグル会議役員らがアムネスティ・インターナショナルのスウェーデン支部を訪れ、関係者とウイグル問題をめぐって2時間近く会談した。
(2)11月9日に、一行はスウェーデンのEskilstuna-Kuriren新聞の取材を受け、ウイグル問題について報告をした。(Eskilstuna -Kuriren新聞は11月15日に詳細な記事を報道した。)

6.アゼルバイジャン共和国で宣伝活動。
第11回トルコ系民族の友情・協力会議が11月17日~19日にアゼルバイジャン共和国の首都バクーで開かれた。会議には世界各地からトルコ系民族の代表らが参加した。ウイグル族の代表として、世界ウイグル会議副主席セイット・トムトルコ氏をはじめとする代表団が会議に参加した。代表団はここでトルコ国務長官、文化大臣、産業大臣などとも面会し、ウイグル問題を訴えた。また、代表団は地元テレビ局及び新聞の取材を受け、ウイグル問題を訴えた。

7.スウェーデンにウイグル人亡命者の救済を要請。
11月10日に、世界ウイグル会議がスウェーデン外務省、スウェーデンの各人権団体宛に書簡を送付し、スウェーデン滞在中のウイグル人亡命者がかかえる諸問題(亡命審査など)に速やかな対応を要請した。なお、その一部からは既に前向きな回答を得ている。

8.ラビア・カーディルがテレビ演説をし、世界中のウイグル人の一致団結を呼びかけた。
ウイグル問題が国際化していく中、中国が外交圧力や内部分裂などを含むあらゆる卑劣な手口を使ってウイグル民族運動を孤立させて絶滅させようとしている。これに対して、世界ウイグル会議主席ラビア・カーディルが訪日直前にウイグルTV(ドイツ)でテレビ演説をし、世界中のウイグル人に対して今こそ一致団結し、行動・経済・精神面でウイグル民族運動を一人ひとりが支えるよう呼びかけた。

9.宣伝活動範囲を広げるために新たに二つのサイトを開設。
(1)11月5日、世界ウイグル会議日本語サイトが公開。
(2)11月25日、世界ウイグル会議『2008北京オリンピックボイコットサイト』が公開。

世界ウイグル会議
2007年12月5日