ラマダン明け、厳戒を緩和 中国ウルムチ、装甲車撤退

産経新聞 2016.07.06

 中国当局の抑圧的な統治にイスラム教徒であるウイグル族住民の不満がくすぶる新疆ウイグル自治区ウルムチ市では6日、各地のモスク(イスラム教礼拝所)でラマダン(断食月)明けの礼拝が行われた。当局はモスク前の装甲車を撤退させるなど、ウルムチ暴動から7年となった5日の厳戒態勢を大幅に緩め、反発の回避に躍起になった。

 2009年に激しい暴動が起きた市中心部の国際大バザール脇のモスク前では5日までいた武装警察隊員の姿はなく、装甲車も撤去され、私服の警察官が中心となって警戒に当たった。宗教心や民族心を刺激しないよう配慮したとみられる。(ウルムチ共同)

http://www.sankei.com/photo/story/news/160706/sty1607060022-n1.html