世界ウイグル会議代表団が国連での活動をやり遂げた、中国の理不尽な振る舞いが失敗に終わった

世界ウイグル会議代表団が国連での活動をやり遂げた、中国の理不尽な振る舞いが失敗に終わった

WUC 2011.11.30 | 翻訳・掲載:2011.12.06

国連人権理事会第四回少数民族問題フォーラムが2011年11月29日~30日にジュネーブで開かれた。今回の会議では主に、世界中の少数民族の女性が抱える諸問題が議論された。

今回の会議には、190か国以上の国連加盟国の国連代表のほか、世界中の人権組織の代表ら数百人が参加しており、ラビア・カーディル総裁をはじめとする世界ウイグル会議代表団も出席し、ウイグル人女性の問題を取り上げた。

会議2日目の11月30に、世界ウイグル会議代表に3分間の発言権が与えられた。ラビア・カーディル総裁及び世界ウイグル会議を代表してアリム・セイット氏が3分間演説し、東トルキスタンのウイグル人女性が抱えている諸問題、特に、2009年7月7日にウルムチで平和的な抗議デモを行ったウイグル人女性らがその後強制失踪させられたり、処刑や終身刑を含む過激な処罰を受けたりしたことなどを取り上げ、中国政府を強く非難した。

このほかに、11月30日の午後1時~3時に、同じくジュネーブの国連会場で国連に議席を持たない地域や民族の代表でつくる国際組織「代表なき国家民族機構(UNPO)」をはじめとする複数の人権組織の主催で国際会議が開かれた。会議では、世界ウイグル会議のラビア・カーディル総裁が演説し、ウイグル人女性が抱える諸問題について詳しく取り上げた。

また、11月27日にジュネーブに到着し活動を開始したラビア・カーディル総裁をはじめとする世界ウイグル会議代表団は、国連人権理事会の各委員会の代表らや複数の国の大使らと個別に面会し、ウイグル人が抱える諸問題について詳しく報告し、今後国連の様々な舞台においてウイグル問題を本格的に取り上げるよう働きかけた。

中国の理不尽な振る舞いが失敗に終わった

11月30日の国連人権理事会の会議では、司会者から3分間の発言権が与えられた世界ウイグル会議代表のアリム・セイット氏が演説を始めると、中国代表がすぐに反発し、世界ウイグル会議代表の発言権を取り消すよう求め、アリム・セイット氏の演説を中断させた。中国代表に続き、キューバ代表やパキスタン代表が中国の主張を支持することを表明し、世界ウイグル会議代表の発言権を取り消すよう求めた。

これに対し、アメリカ代表が反論し、国連人権理事会が表現の自由を尊重すべきと主張し、世界ウイグル会議代表の発言を継続させるよう求めた。多くの国や人権組織の代表らが大きな拍手を送り、アメリカ代表の主張を歓迎した。

こうして、会議場では世界ウイグル会議代表の発言権を取り消すかどうかを巡る激しい対立・議論がしばらく続いた。結局、司会者が中国や中国を支持する国々の理不尽な要求を拒否し、世界ウイグル会議代表の発言権を認め、アリム・セイット氏が演説を継続することを許可した。中国の理不尽な振る舞いが失敗に終わり、世界ウイグル会議代表が中国の圧政に苦しむウイグル人女性らの悲惨な状況を国連の場で報告できた。

https://ug.uyghurcongress.org/?p=5311