中国当局がウイグルで恒例の弾圧運動「百日厳打キャンペーン」を開始、既に多数のウイグル人が逮捕

RFA 2011.11.28 – 2011.12.07 (一部抜粋) | 翻訳・掲載:2011.12.08

RFAが入手した情報によると、最近ウイグル人を狙い撃ちにした所謂「法の網をくぐった容疑者らを一掃する運動」を実施し910人の逮捕を明らかにしたばかりの中国当局は、11月20日から恒例の弾圧運動「百日厳打キャンペーン」(100日の徹底取り締まり)を開始した。

中国の政府系報道機関らの報道によると、今回の「百日厳打キャンペーン」は2011年11月20日から2012年2月22日まで実施するという。

最初の一週間でアクス地区だけで14人の逮捕が明らかに

世界ウイグル会議が入手した情報によると、今回の弾圧運動が始まってから東トルキスタン全土で宗教指導者や信仰心の強いウイグル人が多数逮捕されており、最初の一週間でアクス地区だけで所謂「不法宗教活動を行った」との口実で4人の女性を含む14人が逮捕された。

ウルムチ公安当局、「許可なしでコーランの解説や勉強を行った」との口実で4人を逮捕、23人に罰金

世界ウイグル会議が入手した情報によると、ウルムチ市公安当局は最近、ウイグル人が集中して住むダワン村で「当局の許可なしでイスラム教の聖典コーランを解説した」との口実でウイグル人4人を逮捕した。警察当局が4人を逮捕する際に乱暴な暴力を振ったとの情報もでている。

また、同じ村で「当局の許可なしでコーランを勉強した」との口実でウイグル人23人に罰金刑を下した。罰金の額は全員に一律ではなく、2千人民元から5千人民元までとなっている。

ウルムチ市天山地区宗務管理局の責任者がRFAの電話取材に対して、この種の事件を取材することができないとして取材を拒否した。

グルジャで「反革命的」DVDを口実に7人が逮捕

中国当局は、12月1日からグルジャで所謂「反革命的」ビデオテープやDVDなどを取り締まる運動を実施した。世界ウイグル会議が明らかにした情報によると、今回の取り締まり運動では、世界ウイグル会議のラビア・カーディルの記録映画「愛に関する10の条件」を含む「反革命的」DVDを「違法に保有していた」との口実で7人のウイグル人が逮捕された。これまでに、逮捕された7人のうち、バヒテヤル氏などの3名がグルジャ市ペンジム村に住むウイグル人青年であることが明らかにされているが、7人のその後の居場所や処遇などは分かっていない。

世界ウイグル会議スポークスマンのデリシャット・レシットはこの件について、ウイグル人の情報を知り得る権利を著しく踏みにじる行為であり、ウイグル人の反発を買うだけだと中国当局を非難した。

http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/qisqa_xewerler/100-kunluk-zerbe-11282011222348.html
http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/qisqa_xewerler/diniy-paaliyet-11292011161546.html
http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/qisqa_xewerler/qanunsiz-din-11302011163700.html
http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/tepsili_xewer/xitay-tutqun-12072011165630.html