中国当局、イリハム副教授の故郷訪問を禁止

RFA 2010.09.30 (一部抜粋) | 翻訳・掲載:2010.10.01

「ウイグルオンライン」サイト関係者らによると、中国当局が、北京にある中央民族大学副教授でウイグル人経済学者のイリハム・トフティ氏が自らが生まれ育った故郷であるアトッシュ(カシュガルの近くの町)を訪問するのを許可しなかったという。

事情を知っている「ウイグルオンライン」サイト関係者らによると、イリハム副教授が9月30日から実家に帰って家族訪問する予定だった。
それを知った中国当局は、「故郷の家族には事前に周知しないこと、そして、当局の人間が同行するのを受け入れること」と言った条件を付けて、彼の家族訪問を許可していた。しかし、この条件付きの旅に出発する直前(本日の朝)になって、中国当局は飛行機のチケットも既に購入していたイリハム副教授に対して今回の家族訪問を許可しない旨を通知したという。

イリハム副教授は、昨年のウルムチ事件の後に一カ月ほど拘束されたのちに釈放されたが、当局の監視下に置かれ、出国が禁じられていた。

http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/qisqa_xewerler/ilham-toxti-yurtigha-barghuzulmidi-09302010185447.html

注: RFAの2010年9月28日の報道によると、北京にある欧州連合代表部の代表らが先週イリハム・トフティ副教授と2時間に渡って会談を行い、現在のウイグル情勢について情報収集を行った。来週に予定されている中国とEUの間のハイレベル会談を前に行われた今回の会談では、イリハム副教授が現在のウイグル情勢について報告を行い、最近懲役15年の判決が言い渡されたウイグル人ジャーナリストハイレット・ニヤズ氏の件なども取り上げた。