中国当局、警察に消された息子を探し続けるウイグル人母親を自宅軟禁、買い物に出かけようとすると暴力を持って阻止

RFA 2012.09.04 | 翻訳・掲載:2012.09.06

中国当局は、ウルムチで開催されているアジア・欧州博覧会を機に、ウイグルにおける資源の豊富さのほか、治安の良さ、そして、諸民族が仲良く幸せな暮らしを送っていると外個人客らに宣伝し、ウイグルへの積極的な投資を呼びかけている。しかし、これらの宣伝が偽物であることは中国当局が一番良く知っているはずだ。だからこそ、博覧会開催期間中に多くのウイグル人らが一方的に「危険人物」とレッテルが貼られウルムチから追放された。追放しきれなかった一部のウイグル人らは自宅軟禁状態に置かれ、買い物を含む一切の外出が禁止されている。

RFAの電話取材で明らかになった情報によると、9月2日日曜日の朝10時頃、ウルムチ事件の失踪者の一人であるイマムメメット・エリ氏の母親パテグリさんが買い物に出かけようとしたところ、自宅の玄関前で監視にあたっていた警察官らに止められ、揉み合いになった:

警察:貴女の外出は禁止されています。買い物なら我々が代行します。 パテグリさん:嫌です。お前らの手からもらった物は安心して食べれません。自分の買い物は自分でやります。 警察:貴女の外出は絶対に許可しません。これは上からの命令です。 パテグリさん:私は罪を犯した犯罪人ではありません。私の息子を連行したまま消してしまったお前らファシストたちこそ犯罪人です。 警察:とにかく、博覧会が終わるまでの外出は禁止です。 パテグリさん:お前らの博覧会と私は無関係です。私に罪があると言うなら、私を逮捕し牢屋に閉じ込めればいい…。残虐極まりないファシストたち…

結局、近所のウイグル人住民らの介入により、この日の揉み合いは収まった。

しかし、この揉み合いの際に、この住宅街住民委員会の中国人委員長Li Jianmingがパテグリさんの腕を力強く掴み何度も激しく振ったり引っ張ったりしたため、パテグリさんの腕が負傷した。その翌日、パテグリさんは警察の同行で病院に行き、診察を受けた。診察の結果、腕の骨が無事だったものの、筋肉が負傷していると診断され、薬が処方された。パテグリさんの自宅軟禁生活は今でも続いている。

http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/tepsili_xewer/urumchi-yermenke-09042012164429.html