千葉市でウイグルの現状伝えるパネル展、内部資料も紹介 17日まで

千葉市でウイグルの現状伝えるパネル展、内部資料も紹介 17日まで

日本ウイグル協会は16日、千葉市中央区弁天の市生涯学習センターで、中国での少数民族ウイグル人に対する人権弾圧の実態を伝えるパネル展「21世紀のジェノサイド! ウイグルの真実」(市教育委員会後援)を始めた。17日までで、中国公安当局から流出した内部資料「新疆(しんきょう)公安ファイル」の一部も展示。協会関係者は「多くの人に見て、考えてもらいたい」と来場を呼びかけている。

5月に公表された新疆公安ファイルには、中国の新疆ウイグル自治区で強制収容されているウイグル人ら約2900人の顔写真や個人情報が含まれていた。パネル展では一部を並べ、名前や年齢、刑期や収容理由などを知ることができる。

このほか、料理や楽器、書道や建物といった漢民族とは異なるウイグル人の文化も紹介。一方で破壊されたモスクの写真もあり、同協会のハリマト・ローズ副会長(48)は「ウイグルで起きている事態を知ってほしい」と話す。17日は午前9時から午後5時までで、協会関係者に話を聞くこともできる。