国会で色彩豊かなウイグル伝統文化展

国会で色彩豊かなウイグル伝統文化展

在日のウイグル人らでつくる日本ウイグル協会は10、11の両日、国会内でウイグル民族の伝統衣装や工芸品を紹介する展示会を開催した。ウイグルの伝統文化を継承する狙いがあり、国会議員や地方議員ら約70人が来場した。

会場には「ドッパ」と呼ばれる四角形の民族帽や弦楽器、幾何学模様のじゅうたんなど色彩豊かな工芸品が並び、ウイグルの伝統文化の奥深さを感じさせる。

新疆(しんきょう)ウイグル自治区の出身者からは中国政府がウイグル人に対し収容政策などを通じ伝統文化を否定し漢族の文化の受け入れを強要しているといった証言が相次ぐ。

同協会のレテプ・アフメット副代表は「長い歴史の中でウイグル人は工夫を凝らして独自の文化を形成してきた。中国人(漢族)とは異なる文化が中国政府によって消されようとしていることを認識してほしい」と語った。同協会は今後、一般向け展示も行う。