米大統領 中国は宗教の自由を

NHK 2014.02.07

アメリカのオバマ大統領は宗教に関する演説を行い、中国に対して、政府が認めていないいわゆる地下教会に通うキリスト教徒や、チベットやウイグルの少数民族の宗教上の権利を守るよう訴えていく考えを強調しました。

オバマ大統領は6日、ワシントン市内で宗教に関する演説を行い「世界には、宗教の自由が脅威にさらされているところがある。この中には政府が、宗教を理由にした差別や暴力に関わっているところもある」と指摘し、宗教の自由の確保はアメリカの安全保障にもつながる問題だという認識を示しました。

そして、中国について「中国の指導者との会談では、国の発展は、キリスト教徒やチベットの仏教徒、それに、ウイグルのイスラム教徒の普遍的な権利が擁護されるかどうかにかかっていると力説している」と述べ、中国政府が認めていない、いわゆる地下教会に通うキリスト教徒や少数民族の宗教上の権利を守るよう訴えていく考えを強調しました。

この日の演説で、オバマ大統領は、北朝鮮で敵対行為を行ったとして1年以上にわたって拘束されている韓国系アメリカ人でキリスト教宣教師のペ・ジュノ氏の釈放なども訴えました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140207/k10015084971000.html