中国本土に強制連行された女性たち、病気で帰郷したら罰金

RFA 2009年3月5日 (一部抜粋)

RFAが入手した情報によると、中国本土に強制連行された若いウイグル人女性たちの間には、移送先で病気になって、途中で帰郷に追い込まれるケースが出ている。一方で、地元の中国当局は、病気で帰郷した女性たちに対して医療援助を行うのではなく、逆に罰金刑を科している。

カシュガルのオパル村に住む農民オスマン・バフティ氏はそのような目に遭った一人である。オスマン・バフティ氏によると、娘のトゥニサグリさんを天津に送り出した際には、彼女がとても元気だった。そんなトゥニサグリさんは天津の工場で働いている際に倒れ、引き続き仕事に復帰する見通しがないと判断されたため追い返された。しかし、オスマン・バフティ氏に娘の件について連絡してきた地元の中国当局は、病気で帰郷させられた娘のために罰金を要求したという。

トゥニサグリさんは、2007年4月4日にオパル村から天津の工場に移送されたウイグル人女性の一人である。トゥニサグリさんによると、彼女と同じ時期に天津に移送された女性たちのうち、病気で帰郷させられた女性は4~5人ほどいるという。病気で帰郷させられた他の女性たちの親もオスマン・バフティ氏と同じ目に遭ったものと見られるが、RFAでは他の女性たちのその後の状況についての情報を入手できていない。

なお、体力の衰えた状態で帰ってきたトゥニサグリさんは、5~6ヶ月間の療養の末少し回復に向かったが、今でも正常な状態には戻っていないという。

http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/tepsili_xewer/eshincha-emgek-kesel-03062009042645.html

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