カシュガル地区ペイズワット県、強制連行の行方を取材

RFA 2008年5月22、23日 (一部抜粋)

RFAが入手したカシュガル地区ペイズワット県におけるウイグル人女性の中国本土への強制連行に関する情報によると、強制連行が親たちに様々な迷惑をもたらしているという。ペイズワット県内のある村の職員によると、強制連行(募集)の騒ぎが始まったら村を一時離れて、それが少し収まってから村に戻ってくるようにする女性たちもいるという。

ペイズワット県では、地元政府が強制連行の継続を保証するために、(強制連行に同意し)中国本土での労働にかかわった経歴のない女性たちには結婚証明書を発行しないことを決めている。

取材に応じた村の職員によると、農民たちは自分の娘が中国本土に強制連行されることに納得がいかなかった場合でも反発はできないという。

この村の書記によると、中国本土への強制連行を避けるために慌てて結婚に踏み切った女性たちの中では、その後の生活がうまくいかず、離婚に追い込まれるケースもあるという。

地元政府は『未婚女性のみを対象にし、男性を極力対象にしない』などの規定を定めているという。また、ほかの一部の村では、移送先(中国本土)の工場に対するウイグル人女性の継続的な提供を保証するために、一度強制連行されて帰ってきた女性たちを『工場から任務完了を証明する証明書をもらって来ていない』ことを口実に再び強制連行しているという。

ウイグル人女性らの中国本土への移送は『余分な労働力の移転や域外就労』『貧困農民支援』などの名目で行われているが、取材に応じた村の職員によると、中国本土での工場に送られた女性たちの中では、自分の生活費さえ確保できず苦しむ者らも現われており、また貧困な親たちが送金してあげなくてはならない皮肉なことになっているという。

http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/tepsili_xewer/peyziwat-qizlar-yotkesh-05232008072530.html
http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/tepsili_xewer/peyziwat-qizlar-yotkesh-05242008150559.html