世界ウイグル会議、ウルムチ事件の失踪者問題で英語版の報告書を取りまとめ、国連人権理事会で問題提起

RFA 2012.06.25/29 | 翻訳・掲載:2012.07.03

ウルムチ事件の失踪者問題で英語版の報告書

世界ウイグル会議は、ウルムチ事件後に強制失踪させられたウイグル人らに関する英語版の報告書を取りまとめた。47ページに及ぶ英語版の報告書では、ウルムチ事件後に強制失踪させられたウイグル人22人の詳細な身元情報、拘束及びその後の強制失踪に至るまでの経緯などが紹介されるほか、失踪者本人及び家族らの写真も掲載されている。

報告書では、ウルムチ事件後に一段と激しくなっている弾圧の実態や、国際社会への要望などが記載されており、強制失踪させられたウイグル人の問題について責任を取るよう中国政府に効果のある圧力をかけるよう国際社会に呼びかけている。

世界ウイグル会議のドルクン・エイサ執行委員長は、この報告書で取り上げられた問題は緊急性が高く、証拠もはっきりしているため国際世論を動かす価値が高いと指摘した。また、この問題は世界ウイグル会議の今後の最重要活動テーマの一つになるとも指摘した。

国連人権理事会で問題提起

第20回国連人権理事会が6月18日からジュネーブで開催されている。7月6日までに開催される今回の会議には、世界ウイグル会議代表らも参加し、ウイグル問題を訴えることにしている。 第20回国連人権理事会では、世界ウイグル会議代表が6月26日と28日に2回発言の機会を得て、ウルムチ事件の失踪者問題を中心にウイグル問題を取り上げ、中国政府を非難した。

世界ウイグル会議のドルクン・エイサ執行委員長によると、今回の会議では、アメリカ、スウェーデン、デンマークなどの国の代表も中国の人権情勢についての発言の中でウイグル問題に言及し、中国政府を非難した。

ドルクン・エイサ執行委員長によると、国連人権委員会の「強制的失踪作業部会」の関係者らと直接面会し、ウルムチ事件の失踪者問題に関する英語版の報告書を提出し、問題の深刻さを訴え、問題解決に国連が関与するよう求めたと言う。これに対し、同作業部会側は、この報告書を基に中国政府に説明を求めるとした上で、中国政府には自らが署名した関係国際法に基づきこの件について説明責任を果たす義務あると指摘したと言う。

http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/qisqa_xewerler/ghayip-bolghanlar-06252012220209.html http://www.rfa.org/uyghur/xewerler/tepsili_xewer/ghayip-bolghanlar-06292012194107.html